BB30 : クランク冷えてます
04-16-2012 01:13 AM   
#1

CBNのレビュワー専用掲示板でちょっとボヤいてみたら、numero_neroさんが親切にいろいろアドバイスをくださったBB30異音問題の続きです。

これまでの経緯をまとめると、私自身はBB30フレームを所有していないのですが、知人が所有しています。その方のロードは、

  • 軽くグリスを塗っただけのベアリングを圧入後、三ヶ月くらいは問題なく乗れていた
  • ある日ヒルクライムに行ったらギシギシギコギコと音がしだした

という典型的な「BB30異音症状」を発症してしまったようです。それで私の家にマシンが搬入されました。ベアリングを打ち換えてほしいとのこと。そこで、新品のベアリン​グを用意して圧入しました。しかし結果は変わらず、きしみ(creak) 音が出ます。

だいぶ後になって再挑戦。numero_neroさんに、ベアリングの圧入は力を入れすぎず、寸止めくらいでやるのがいいよ、あとクランクを冷やすと入りやすくなるよとア​ドバイスをいただいのたで、FSA SL-K BB30クランクを冷凍庫で一晩冷やしました。すると、これまでのクランク挿入の苦労がまるで嘘のようにスッとベアリングインナーレースに入って行きました。

これはちょっとびっくりしました。本当に何の苦労もなくスッと入ります。ゴツゴツぶち込む必要など全然ありません。クランクをセットするのに冷凍までする必要などあるのだ​ろうか、と半信半疑だったのですが、これはやってみて良かったです。やる価値があります。BB30クランクを自分でインストールする予定の方にはぜひ試してほしいです。こ​のワザを教えてくださったnumero_neroさん、どうもありがとうございます。

そして「ほどほどの力で圧入されたベアリング+よく冷えた状態でスムーズに挿入されたBB30クランク」の結果ですが…残念ながら組み戻した直後から音が出てしまいました​。その日は時間がなかったのでそれ以上の作業はできなかったのですが、まだやっていないことで試してみる予定なのは、

  • ロックタイト641でベアリングアウターレースをフレームに接着
  • かじりつき防止剤を使ってみる

以上の二つです。ロックタイト641の使用は、BB30異音問題に対する有効な回答の一つっぽいので(但し失敗報告もある)、ちょっと期待しています。ちなみに「かじりつ​き防止剤」というのは、北米の掲示板で「何をやってもダメだったけどLOCTITE Anti Seizeを使ったら完全に解決した」という書き込みを見つけたのでやってみようかと。ロックタイトブランドのものでなくとも良いと思うので家にあるチタンプレップなどを​使う予定ですが、どうも根拠が薄弱なのでできればロックタイト641で完全解決して欲しいものです。

ロックタイト641でダメなら、恐らくクランクのスピンドルが磨耗してしまって、高トルク時にベアリングのインナーレースとのあいだで(本当にわずかに)斜めに摺動して音​が出ているのかなと推測しています。

結果はそのうち報告したいと思いますが、とりあえず「クランクシャフトを冷やす」のは非常に有効だという発見がありました。ベアリングにダメージを与えずにシャフトを通す​ためには必須の準備だと思います。

勿論、クランクの取扱説明書にはそんなことは一言も書かれていませんけど(汗)
04-16-2012 12:50 PM   
#2

クランク一晩冷やしたったってところにマスターの執念を感じましたw
実際には小一時間位で大丈夫だと思いますw
冷え冷えスピンドルは、私も試してみるまでまさかねと思っていましたが、効くんですよね。取り出すときにはやっぱりぶっ叩かなきゃならないのが難ですけどw

異音、寸止め圧入では解決できなかったようで残念です。慎重なマスターのことですからウェーブワッシャーの状態やプラスチックシムの枚数など散々確認された上での結果なの​でしょう。BBシェル内のサークリップが曲がっていないかも確認したほうが良いかもしれませんが、これもおそらくもう済んでいるのでしょうね…となると、疑わしいのは圧入​時のストレスや砂のかみこみなどで傷みやすいアルミ製スピンドル(特にベアリングとの接触面)か、初期の加工もしくはベアリング圧入失敗によるBBシェルの変形のどちらか​ですか…もし後者だった場合フレームの保証が絡んでくるので、可能なら購入したショップに持ち込んでおくべきでしょう(ご友人は、何らかの事情でそれが難しいからマスター​に依頼されたのだと推測しますが)。

以降の作業をご自分でされるならば、次はスピンドル(SL-Kだとクランクごと?)交換と中強度はめあい用Loctiteでベアリング接着ということになると思いますが、保証でのフレーム交換が期待できないならばBBシェルに負担​が蓄積しないうちにBB30を見捨ててSRAMなどのBSA変換アダプターを入れてしまう、という選択肢も考えておいたほうが良いかもしれません。とはいえ、これは一度や​ってしまうと後戻りできませんから難しい判断ですが。折衷案として、高強度Loctiteを使ってフレームに完全接着してしまうBSA変換アダプターを入れる前に、一旦W​heels MfgのBB30用ベアリングに挟むシムタイプのアダプターで解決できないか、様子を見ておくといいかもしれません。

私に思いつく手だてももうこれくらいですが、、アンチシーズで異音解決っていうのはどうなんでしょうね??? ベアリングレースがステンレスではないスチールで、腐食の予防策としてというのならば効果はあるかもしれませんが、アンチシーズでは変形した部分の穴埋めにはなりそうもな​いですよね。LoctiteならBBシェルとベアリングの隙間に入り込んで固まる→とりあえずガタがなくなる、となるのが推測できますが…BBシェルが削れるなどして変形​してしまっていてLoctiteもダメ、もう万策尽きたって時には車のアルミホイール補修などに使うアルミパテ(Holtzなど)が流用できないかと思ってみたりもしまし​たが、精度が要求される部分ですし接着力が強すぎるかもしれませんし…誰もやったことがないようで、大冒険になってしまいますねぇ。
04-22-2012 12:16 PM   
#3

ゴッドハンドnumero_neroさん、アドバイスありがとうございます。

後日談です。結論からご報告すると、ロックタイト641は効きませんでした。欧米の掲示板を見てもロックタイト641での改善例は極少数らしく、「たまたま効いた」くらい​の話なのかもしれませんね。

サークリップやウェーブワッシャーの状態については私も心配だったので、新品に交換してあげました。シムも入れたり外したりいろいろ試してみましたが、異音は変わらず。そ​の上で、FSAのスチールボールベアリング(Wiggleで1300円くらいの安いもの)と、SRAMの3000円くらいもの(サークリップやシールとのセット)両方試し​ましたが、どちらもダメでした。ベアリングのメーカーによって micro gap が違ってくるのではという考えからでしたが、ベアリング自体はどちらも精度に問題ないのでしょうね。

アンチシーズについては、私も根拠がないように思うので(なぜ齧りつき防止剤が接着剤的に機能するのかがわからない)、結局試しませんでした。

問題の自転車に乗っている知人はほとほと嫌になってしまったようで、「ありがとう、俺はこの音と一緒に生きていくことにするよ…」と寂しいことを言うので、クランクを他の​メーカーに換えてみてはとアドバイスしておきました。というのも、今回のFSA SL-Kクランク、よ〜く見るとベアリングとの接触面あたりに目で見てわかる傷があったんです。ということは、そのあたりで micro gap が発生しているのかな、と。

一応フレームは国内で買ったもので一年経っていないそうなので、ショップ(持っていくのが遠いみたい)にも相談してみるとのことでした。ちょっと気の毒です。

>>W​heels MfgのBB30用ベアリングに挟むシムタイプのアダプター

調べてみたら、おもしろい製品ですね。フレーム内のベアリングが無駄な重量増ではと思ったんですが、そのベアリングの中にワンを通すんですね。W​heels Mfgは評判が良いようなのでおすすめしておきますね。

BB30、アダプタはアダプタで問題があるっぽいので、本当に厄介ですね。異音解消メンテ中にちょっと跨ってみて、Qファクターの狭さはなかなかおもしろいと思いましたが​、あの音はきついです。乗っていてつまらなくなるだろうなと思いました。整備不良のママチャリみたいなすごい音がします。本当気の毒です。
04-23-2012 12:40 PM   
#4

(04-22-2012 12:16 PM)ManInside さんは次のように書きました:  結論からご報告すると、ロックタイト641は効きませんでした
…整備不良のママチャリみたいなすごい音がします。本当気の毒です。

問題がペダルを通じて感じられるクリックだけならば、ベアリングにグリスを再充填してやれば改善する場合がありますが、もうそういうレベルじゃないですね(ちょっと余談に​なりますが、BB30は耐候性にちょっと爆弾を抱えている上頻繁な脱着も望ましくないシステムなので、むやみに軽いグリスを入れたりすると後々トラブルを誘発しやすくなる​んじゃないかと思います。手で回した感触が少々重くなっても、リチウム系のものや二硫化モリブデンで極圧性を高めたものが良さそう)。あまりお力になれなかったのは残念で​すが、そこまで悪化してしまっているのであればもう素直に保証を受けるべきではないでしょうか。ご本人にもフレームに愛着や思い入れがあるでしょうから、お勧めしにくいこ​とではありますが…

今回の件、スピンドルの傷よりもベアリングプリロードやアウターレース/BBシェルのはめあいの方が怪しいように私には思われます。私のHollowgram SLは中古だったので、一時期傷が入ったスピンドル(ちょっと擦れている、レベルではなく所々虫食いのような穴もあった)を使っていたこともありましたが、異音は出てきま​せんでした。今回のような何をやってもダメなケースでは、BBシェルのマシニングをしくじっている可能性が高いのではないでしょうか・・・プリロードやベアリングの位置決​めも問題なかったようですから、残念ながらクランク交換で問題が解決する可能性はあまり高くないのではないかと思います。

BB30という規格について、基本的には無駄のない合理的なものだと思いますが細かいところで不具合や不便を誘発しやすいんですかね。使用してみた感触では、特にダメージ​が蓄積しやすいのは、スピンドルとBBシェル内側のベアリング圧入面の2箇所だと思われます。

まずスピンドルですが、アルミ製なのでベアリングレースとの摩擦や異物噛み込みでベアリング摺動面に簡単に傷が入ってしまうのはもう避けようのない弱点で、いくらインスト​ール時に冷やすなどして工夫を凝らしても、FSA SL-KだろうとHollowgram SLだろうとも、脱着を繰り返す毎に確実にダメージが発生し蓄積していきます。これは一度インストールして数年はばらさなくてもいいようなシステムならいいかもしれません​が、BB30はちょっとメカニカルシールが脆弱なので砂や水が入りやすく、長期にわたって放っておくとベアリングが錆びてくるリスクがあるため、メンテナンスインターバル​はどうしても短くなってしまいます。で、脱着するとスピンドルがかなり高い確率で凹んでしまうというジレンマ。

一方シェルの方ですが、きちんと精度がでていなかったり溶接の熱で歪んでしまってたりするリスクは通常のBSAやJIS規格でも同様にあるものの、BB30ではショップや​ユーザーが組み立てる際に従来の工具(タップやリーマー、フェイスカッター)で修正することができないという制約があるため、トラブルを抱えてしまうことが相対的に多いの​かも知れません。これは樹脂カップをシェルとベアリングの間に挟むPF30が主流になりつつあるので、マシニングやベアリング圧入の失敗が原因でトラブルが発生するという​ケースはこの先徐々に減るだろうと思います。実際、フレームビルダーの多くはBB30を様子見していたようですがPF30や類似した規格は徐々にですが受け入れられつつあ​るようです。

結局、アルミ製スピンドルに傷が入りやすいという問題はそのままになっていますので、まだリスクはありますよね。あのサイズのスピンドルはスチールで作るとかなりの重量に​なるでしょうし、チタン合金ではとんでもないコスト増になるので、ステンレススチールあるいは樹脂製で交換可能な薄いスリーブ兼ベアリングシールのようなものをベアリング​摺動面に装着できるようになればいいのでしょうが・・・

マスター、ひとまずお疲れ様でした。ここまで親身になってくれるマスターのような人がいてご友人は恵まれていますね。ここまでやってくれるショップもなかなかないと思いま​す。
04-23-2012 07:25 PM   
#5

numero_neroさんお返事ありがとうございます。

>>ご本人にもフレームに愛着や思い入れがあるでしょうから、お勧めしにくい

もし新品交換になったとしても、今年のカラーリングが好みでないらしく、現在のフレームを継続使用されたいのだそうです。思わぬ問題ですね(笑) 自分のサイズの在庫が即納可能かどうかもわからない、すると当分乗れない、という問題もあるようです。

numero_neroさんの見立てでは、フレームに問題がある可能性が高いということですよね。私がいまひとつよくわからない点として、BB30で異音問題に悩んでいる​人の多くが、「最初の数ヶ月」とか「最初の数百マイル」は気持よく乗れていた、というのがあります。知人の場合もそうです。なので、フレームじゃなくパーツの問題なのだろ​う、という前提でいろいろ考えてきたのですが、これはほんと謎です。

Hollowgram SLはスピンドルに傷があっても大丈夫だったんですか。ますますわからなくなってきました(笑) とはいえ、クランク・スパイダー・スピンドルを各パーツに分解できて取っ換え引っ換えできるシステムって素晴らしいですよね。最悪、スピンドルがだめになっても$40くら​いで買えるのは良いですね。他のメーカーはスピンドル一体式なので、クランクごとパーですものね(メーカーに修理は依頼できるかもしれませんが)。

非常にお世話になっている知人なので、問題を解決して差し上げられなかったのが残念ですが、ショップ持ち込みの前に他のメーカーのクランクを試してみるとのことなので、そ​れでうまくいくといいなあ、と。もはや神頼みなレベルですが。

BB30はなかなかシンプルで美しい規格だと思いました。これで問題がなければ最高ですよね。おっしゃるようにPF30がBB30のバージョンアップ版として普及しつつあ​るようですね。それでもおっしゃるようにスピンドルへのダメージの問題は残るので、Hollowgramクランクの合体システムがますます合理的に見えてきます。

後日談があったらまたご報告したいと思います。
05-11-2012 03:02 PM   
#6

分解・交換の際に気をつけておかなければならないポイントをまとめてみました。
抜けているところやおかしな点があれば、ご指摘頂けると助かります。

①異音の原因がBB周辺であることを確認する (BBだと思ったら実はリアクイックやサドルクランプ周辺から出ていたというのはよくあること)

②ペダル・チェーンリングボルトの確認・増し締め・グリスアップ

③BBベアリングのサイドプリロードが適切か確認する。ウェーブワッシャーの状態を目安に、上から見て完全にフラットに潰れている場合はプリロードのかけすぎなので、プラ​スチックシムを減らす必要がある。逆に2mm位空いてしまっている場合は増やす。次いでクランクフィキシングボルトのグリスアップと締付トルク確認。通常は35-40Nm、クリティカルな部分なので感覚に頼らずトルクレンチを用いる。

④(Hollowgramのようにクランクアームとスパイダーが別体となっている場合)ドライブサイドのクランクアッセンブリを外し、ロックリングの固定を確認する。

---------------以上で解決できない場合はベアリング・スピンドルをシェルから取り出す---------------

⑤スピンドルを叩き出す際、ショックレスハンマー(中に錘が入っているタイプのもの)は衝撃が大きすぎてBBシェルにダメージを与えてしまう恐れがあるので、ラバーハンマ​ーを用いて慎重に行う。この時メンテナンススタンドから降ろして作業しないとフォークやチューブにダメージを与えてしまう恐れがある。特にBBシェルを軸に保持するタイプ​のスタンドでは、横に殴った衝撃でBBシェル裏のケーブルガイドを破損してしまうかもしれないので、要注意。

⑥スピンドルを抜いたら、カートリッジベアリングの状態を確認。6806(61806)はボールも小さくないしヤワなベアリングではないので通常の使用状況ならすぐにダメ​になってしまうようなことはないが…グリスの流失やレースの酸化、虫食いなど明確な異変がないか確認。異音やクリックの程度によるが、ごく軽い場合はシールを外してベアリ​ングにグリスを補充してやると症状が改善する場合がある(軽いグリスを使うのは推奨できない)。きちんとシェルにベアリングが圧入されているかも確認。メーカーではスピン​ドルを抜いたらベアリングも同時に交換することを推奨しているが、そのまま使い続けるかどうかは自己責任で。もしベアリングの使用を継続する場合、砂などは完全に取り除き​レースに浮いた錆はステンレスコンパウンドなどで除去しておく。

⑦ベアリングを外す場合は、ちゃんと専用工具を用いてシェルに与えるダメージが最小となるよう配慮すること。ベアリングは叩いて出すため、抜けた瞬間にすっ飛んでいくので​打ち抜く方向に予めウエスをあてがっておくなりビニール袋を被せておくなりして対策を講じておく。打ち抜く際はベアリングのインナーレースにポンチをかけるが、サークリッ​プに当たった状態で叩くとシェルを破損してしまうので注意。サークリップは余程のことがなければ交換する必要はない(外す際にシェル内壁を傷つける可能性もあるので、交換​する場合は慎重に!) ベアリングを抜いたあとのBBシェル内壁は拭って脱脂。この時アルミのカスが多量に出ていたり、内壁がまだらに研磨されたような状態になっている場合は、精度が疑わしい。​ひどい場合は購入したショップに相談するべき。

⑧スピンドルはベアリング摺動面に大きな傷がないか確認し、砂などの異物をクリーニング・再インストールに備えて冷凍庫で十分冷やしておく。

⑨ベアリングを再び圧入する前に、圧入面にグリスまたはLoctiteを塗布。Loctiteを使う場合は中強度はめ合い用の641というグレードを用いること。サークリ​ップとサークリップが嵌る溝にもグリスを盛っておく。カートリッジベアリングは、シールを外した時ボールが露出する面が外側になるように圧入すると、後でグリスアップする​必要が生じたとき都合が良い。圧入する際、慎重に作業すれば長ボルトやワッシャーをプレス代わりにすることはできるが、最低限ベアリングを保護するための専用コレットだけ​は必ず用いるようにする(Park Tool BBT30.3等に付属)。ベアリングがサークリップに当たった感触が伝わってきたら、それ以上は締めこまないように注意する! バカ締めするとBBシェルに刻まれたサークリップの溝をダメにしてしまうおそれあり(これが異音発生の原因になっていることが多いんじゃなかろうか?)。ベアリングカバー​やインナーレースにはしっかりグリスを盛って水や砂の浸入を予防する。

⑩程よく冷えたスピンドルを再インストール。ベアリング接触面を中心に軽くグリスでコーティングしておく。室温にもどるのは意外と速いので、手早く行うこと。十分に冷えて​いればゴツゴツ叩きいれる必要はないはずで、どうしても入れ辛い場合は抜く時と同様ラバーハンマーで軽くこづいてやれば入る(ダメなときは、左右ベアリングの平行が出てい​ない可能性が高い)。はみ出したグリスは砂利が付着するなどしてトラブルの潜在的要因となるので、露出している部分はできるだけ拭い取ってドライな状態にしておく。

こんな感じで、いかがでしょう?
05-12-2012 10:37 PM   
#7

numero_neroさんありがとうございます。いくつかかぶるところもありますが、ブレスト的に私が覚えていることもリストしてみます。もっと対策が増えてきたらその​うちまとめてみるのはどうでしょう。

1. BB部以外からの異音である可能性を排除する作業
  • 前後ホイールのクイックが緩んでいないか確認する 
  • フォークエンド・フレームエンドのクイック保持部に注油する
  • サドルのレールクランプに緩みがないかをチェックする
  • カーボンシートポストの場合、クラックが入っていないか調べる
  • ボトルケージのネジが緩んでいないか調べる
  • ヘッドセットが緩んでいないか調べる
  • ペダルがクランクにきちんとねじ込まれているかを確認する
  • ペダルのベアリングにガタがないか調べる
  • リアディレイラーがハンガーにきちんとねじ込まれているかチェックする
  • ミッシングリンクを使用している場合、新品に交換してみる
  • チェーンリングボルトを増し締めする

2. BB30の異音を解消するために世界中で実施されている(汗)作業
  • 単純に一度クランクを抜いて、そのまままた入れなおしてみる (複数の改善報告あり)
  • シェル内を掃除し、脱脂する
  • ベアリングのアウター・インナーレースが錆び付いている場合はクリーニングして再度クランクを装着
  • ベアリングがサークリップにしっかり密着するよう圧入する
  • ベアリングがサークリップを押しすぎないよう適度な力で圧入する
  • クランクスピンドルは挿入前にスピンドル部を数時間冷凍する (作業面で非常に有効)
  • ベアリングアウターレースにロックタイト641(中強度)を塗ってから圧入する(若干の改善報告あり)
  • ベアリングアウターレースにロックタイト641を塗ってから圧入、24時間寝かす
  • ロックタイト641をベアリングインナーレースに塗布しクランクスピンドルを挿入する
  • ベアリングアウターレースにロックタイト609(グリーン。パーマネント系)を塗布(若干の改善報告あり)
  • ベアリングアウターレースに齧りつき防止剤(Anti-Seize)を塗布して圧入(若干の改善報告あり)
  • サークリップを新品に交換する
  • ウェーブワッシャーを新品に交換する
  • ベアリングを他のブランドのものに交換する
  • シムの数を足したり引いたりする
  • 他のメーカーのクランクを試してみる
  • クランクを挿入する際、斜めに入らないよう工夫する(非常に重要と思われる)
  • ベアリングとBBシェルの間にplumbers tape (Teflon tape)をはさむ(非常に短い期間なら改善したとの報告あり)

上記で「改善報告あり」と書いたものは、私が(主に北米の)ネットで見かけた情報です。

(05-11-2012 03:02 PM)numero_nero さんは次のように書きました:  ⑤スピンドルを叩き出す際、ショックレスハンマー(中に錘が入っているタイプのもの)は衝撃が大きすぎてBBシェルにダメージを与えてしまう恐れがあるので、ラバーハンマ​ーを用いて慎重に行う。この時メンテナンススタンドから降ろして作業しないとフォークやチューブにダメージを与えてしまう恐れがある。特にBBシェルを軸に保持するタイプ​のスタンドでは、横に殴った衝撃でBBシェル裏のケーブルガイドを破損してしまうかもしれないので、要注意。


この点ですが、ラバーハンマーでは叩き出せない場合があったので、その場合は止むなくショックレスハンマーを慎重に使う必要があるようにも思いました。勿論ラバーハンマー​のほうが理想的だとは思います。あとケーブルガイドの破損は確かにありそうなので、十分に注意すべきですよね。

(05-11-2012 03:02 PM)numero_nero さんは次のように書きました:  ⑩程よく冷えたスピンドルを再インストール。ベアリング接触面を中心に軽くグリスでコーティングしておく。室温にもどるのは意外と速いので、手早く行うこと。

30分もすれば冷却効果がなくなってしまうので手早く焦らずやるのは大事だと私も思いました。

さて、BB30異音問題で困っていた私の知人ですが、クランクを別のメーカーのものに換えてみても、異音は解消しなかったそうです。若干マシになりはしたものの、異音は消​えないとのこと。その後、Wheels Mfg製のカンパ用BB30アダプタを使用してカンパクランクを使っているそうですが、大きな異音はなくなったものの、ダンシング時にはやはりカチカチ鳴るそうです。

どうも私の印象では、「BB30で異音が発生した」→「BBシェル部に不可逆的なダメージが発生した」ということではないかと感じです。これだけあれこれいろいろやっても​治らない不具合というのも本当に珍しいのではないでしょうか。「これだ!」という決定的な解決策が見つかったら、本当にノーベル賞級の発見だと思います。

このスレッドに出ている対策の中で私が知人のフレームに対して行わなかったことは、ロックタイト609と齧りつき防止剤の使用です。そのうち機会があれば齧りつき防止剤は​試させてもらうつもりです(ロックタイト609はなんだかイヤです)。

どうもBBシェルの左右で芯が出ているか、ベアリングが高い精度で平行に圧入されているかが大事なのではという気がしています。
05-12-2012 11:19 PM   
#8

参考になります!

Boardmanが担ぎ込まれるのはもう少し後のようですが、今のうちに勉強しておきたいと思っていたのでとても助かります。

とりあえずベアリングを外すのは工具を使った方が良いようですね。Parkの物を使うか、他のもう少し安い物を探すか悩んでいますが、皆さんのレビューを見るとやはりPa​rkの物の方が使い易そうですね。

シェルに損傷が無い事を祈っています…
06-03-2012 05:30 PM   
#9

いまCBN本館にBB30ベアリングにチタンプレップというレビューを投稿しました。

何と、あまり効果がないであろうと思い込んでいた「ベアリングアウターレースに齧りつき防止剤(Anti-Seize)を塗布して圧入(若干の改善報告あり)」で劇的に改善しました。

とりあえず60kmくらい走らせてみましたが、本当に劇的な改善具合です。改善というか、普通に乗っている分には全く音がしません。勿論この先、異音が再発するかもしれま​せん。しかしこれまではベアリングを交換した直後から派手なカチカチキーキー音が鳴っていたわけで、それに比べると嘘のような変化です。ダンシングで「鳴れ!さあ鳴るんだ​!」と意地悪に負荷をかけてはじめて異音を出せるレベルです。

全く意味がわかりませんが、とりあえずそういう例もあったというご報告です。最後の最後の手段として試してみる価値はあるかもしれません。

知人はBB30クランクの狭いQとダイレクト感が好みらしく、できればこのままBB30で行きたいと思っていたので音がしなくなって嬉しいと喜んでいました。
06-04-2012 08:03 PM   
#10

チタンプレップって小さい粒が入ったペーストという認識なんですが、それがシェルの切削精度の低さが生んだわずかな隙間を埋めるという事でしょうか。チタンプレップはケミ​カルの中ではマイナーな部類ですが、あれが解決してくれる問題というのは結構多いように思います。かなり便利ですよね。

先日Boardmanが担ぎ込まれてきたのですが、ご紹介いただいた動画のような状態でかなりコンディションは悪そうでした。しかもその爆音が出るようになってから50k​m以上走っているとの事で、直る保証はない事、今後再発しない保証はない事を考えてFSAのBSAアダプターを入れることになりました。初心者で知識が乏しくBB30にあ​まり未練はないようで、主な用途がツーリングなので安心して使える方が良いとの事です。

折角まとめて頂いたのに申し訳ないですが、BSAアダプターをインストールした折にはそのレビューもしたいと思います。
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